婚約とは、結婚する当人同士が結婚の約束をすることであり、決まったスタイルはあるわけではありません。日本では古くから婚約の儀式として「結納」が行われてきましたが、最近では婚約のスタイルもさまざまです。
お互いの家族の顔合わせを兼ねての食事会をしたり、親しい友人を招いて婚約披露パーティを行うカップルも増えています。
婚約のスタイルを決める際、大切なのは結婚する二人の意見ですが、できればお互いの両親の考えも聞きましょう。
ただし、「家と家の結びつき」という感覚が薄れたとはいえ、婚約はやはり結婚へ向かうための大切な期間です。
口約束だけでも婚約は成立しますが、本人同士の意思を確認するよい機会ですから、どんなスタイルであれけじめをつけることは大切です。
また、地域や家柄によっては、しきたりを大切にすることもあるからです。
結納は、日本の伝統的な婚約の儀式です。「結婚の約束をしました」という証として、男性側から女性側へ結納品を贈ります。
地域によっては、女性側から金品などを返すところもあります。
結納の形式や結納品の内容は地域によって異なるので、事前に確認したほうが良いでしょう。
結納の形式は仲人を立てる「正式結納」と、「略式結納」の2種類があります。
結納品とは、結納のときにとりかわす縁起物のことです。関東地方では両家が同時に結納品を贈り合います。
関西地方では女性側からの返礼は当日にする場合と後日、あるいは荷送りの時にする場合があります。
結納品を贈らず、結納品を受け取った証として、受書と長熨斗、末広を渡す場合もあります。
【一般的な結納品の内容】
1・・・目録(結納品の品目や数量を記入した書類)
2・・・金包(きんぽう。結納金を包んだもの)
3・・・長熨斗(ながのし。干しアワビを長く伸ばしたもの。アワビは長寿の象徴とされている)
4・・・勝男節(鰹節のこと。背節と腹節で一対にして贈る。男性の力強さの象徴)
5・・・寿留女(するめのこと。日持ちすることから、末永い幸せの願いが込められている)
6・・・子生婦(昆布のこと。2枚で一対にしえ贈る。子孫繁栄のほか、「よろこぶ」という意味も込められている)
7・・・末広(すえひろ。純白の扇のこと。2本で一対にして贈る。扇の形から、末広がりの繁栄を願う気持ちが込められている)
8・・・友白髪(ともしらが。白い麻糸のこと。夫婦がともに白髪になるまで仲良く添い遂げることを願うもの)
9・・・家内喜多留(やなぎだる。柳の樽に入れた祝い酒のこと。最近は、酒肴料として現金を包むことが多い)
結納金の金額は、男性の月収の2~3倍が目安といわれていますが、ふたりで話し合い、経済力に見合った金額を贈ればよいでしょう。最近では結納金を省略し、縁起物と婚約指輪だけを贈るケースも多いようです。
女性側からのお返しである「結納返し」は、関東では結納金の半額を贈る「半返し」が一般的です。
関西では結納を終えた後、結納金の一割ほどの品物を贈ることが一般的なようです。
【正式な結納の場合】仲人を立てます。仲人は末永くお付き合い出来そうな夫婦に頼みましょう。
仲人は使者として、まず男性宅で結納品を預かります。
その後、女性側からの結納品と受書を預かり、男性宅へ届けます。
男性宅に結納品を収めたら、受書を預かり再び女性宅へ行きます。
男性側からの受書を収めて、結納が終了します。
【略式の結納の場合】
・略式の場合、仲人を立てなくてもかまいません。
両家の意見に合わせて、事前に計画しておきましょう。
女性の自宅で行うのが一般的ですが、最近ではホテルなどの結納プランを利用することもあります。
結納にかわる婚約の形として人気が高いのが、両家の親族が集まって行う食事会です。和やかな雰囲気で両家の顔合わせをすることができるのが魅力です。
本人たちと両親だけでなく、兄弟姉妹や同居の祖父母が参加してもよいでしょう。
食事を楽しむだけでなく、この関で婚約記念品の交換などを行うと、婚約披露の意味合いがより強まります。
基本的に費用は両家での折半です。会計についても事前に打ち合わせしておくと良いでしょう。
家族や親しい友人を集め、賑やかに行える婚約パーティを開くのもよい方法です。結婚披露宴ではないので、上司や仲人を招く必要はありません。気楽に楽しめる場にしましょう。
ゲストの前で婚約記念品の交換などを行うと盛り上がります。
本番の結婚披露宴がかすまないよう、ほどほどの規模で行うのが良いでしょう。
※婚約式とは、本来はキリスト教の信者が、牧師や神父を立会人として、教会で婚約を誓う儀式です。
日本では宗教的な意味合いを持たせず、人前で婚約を誓うスタイルが多いです。
この場合、立会人は家族や親しい友人、恩師などにお願いします。
進行のなかに、婚約誓約書の朗読があると良いでしょう。
婚約記念品は、結婚の約束を形で表すもの。結納品のひとつとして扱っても、結納品とは別のプレゼントと考えても構いません。
女性に人気が高い婚約記念品は、やはり婚約指輪です。
ダイヤモンドが「永遠」を意味する石であることから、一粒ダイヤのリングが人気です。
指輪でなくとも、実用的なものや、結婚後の生活で役に立つものを贈り合うのも良い方法です。
挙式の日取り決めは、準備の時間を考慮して、逆算してみるのが良いでしょう。その上で、ふたりの希望や、招待客の都合のつきやすい日を検討してみます。
気候のおだやかな春と秋は人気が高く、予約が取りにくい場合が多いようです。
夏や冬、長期休暇中などは比較的予約が取りやすいようです。
また、日本には日取りの吉凶があり、吉日である「大安」は会場の競争率も高くなります。
親族や招待客の都合もふまえ、ふたりの希望をよく確認してみましょう。
挙式のスタイルとして日本でポピュラーなのは以下の4つのスタイルです。
1・・・キリスト教式(教会、ホテルや結婚式場)
2・・・神前挙式(神社、ホテルや結婚式場)
3・・・仏前挙式(寺院、自宅)
4・・・人前結婚(どこでもよい)
宗教や個人の考え方も関わってくるので、見た目の美しさや雰囲気だけで決めるのは避けましょう。
まずは二人でよく話し合い、お互いの両親の意見も聞きましょう。
キリスト教の挙式は、神の前で愛を誓う神聖な儀式です。
教会での挙式はあくまで信者のためのものです。
※信者でない場合は、挙式をさせてもらえるかどうか、必ず事前に確認をとりましょう。
カトリックの教会は信者以外の受け入れに厳しく、離婚も認められていません。
プロテスタントの教会は信者以外の挙式に対応してくれるところも多く、離婚・再婚も認められています。
教会は「信仰の場」であることが前提ですので、挙式の日取りなども、教会の都合が優先です。
※教会での挙式を希望している場合は、早めに相談をしましょう。
神前挙式は、神道の考えに基づいた日本の伝統的な挙式です。
式場に備えられた神殿で行うほか、街中の神社で行うことも可能です。
※その場合は挙式を受け入れてくれるかどうか、早めに確認を取りましょう。
神前挙式の場合、衣装は和装だけでなく、洋装もマナー違反ではありません。
ウエディングドレスを希望する場合は、露出の少ないものを選ぶのが無難です。
人前式の挙式は、宗教とは全く無関係の挙式です。演出や進行に決まりはありません。
列席者の前でふたりの結婚を誓うほか、自分たちらしいアレンジが可能です。
オリジナル感のある挙式をしたいカップルにおすすめです。
会場を自由に選べるのも、人前式の挙式ならではのメリットです。
※ただし、ほかの挙式に比べて比較的カジュアルな挙式になりやすいという点があります。
親族や親の理解が得にくい場合もありますので、事前に自分たちの希望を伝えておくことが大切です。
披露宴は一般的に挙式の直後に行います。夫婦となった二人を招待客と共に祝うものです。
明るく楽しい雰囲気になるよう、プログラムを計画しましょう。
一般的にはお色直し、ケーキカット、友人のスピーチなどが人気です。
担当者と相談しながら、オリジナルの演出を入れていくと良いでしょう。
スピーチばかり続いて単調になったり、演出を盛り込みすぎるのもよくありません。
スムーズに進行できるよう、流れをイメージしてみましょう。
当日は早めに起床して、時間に余裕を持って行動できるようにしましょう。
出かける前に両親に「ありがとう」と感謝の言葉を伝えたいものです。
媒酌人や主賓のあいさつの時は起立するのが基本です。
「どうぞおかけください」という言葉を受けて、一礼して着席します。
新郎新婦が洋装の場合、並んで立つときは「ハ」の字を描くように内側の肩を少し引いて立ちましょう。
新婦はドレスの幅がある場合、大柄に見えてしまうので、新郎より半歩下がって立つのがコツです。
ブーケはひじを張らずに左手で持ち、ウエスト部分にブーケの中心が来るようにして持つと美しく見えます。
歩くときは新婦は新郎の腕に軽く手をかけ、半歩下がった状態で歩きましょう。新郎は新婦のテンポに合わせます
和装の場合、新婦は背筋を伸ばし、あごを引くようにして立ちます。
扇子は右手で持ち、左手を下から軽く添えましょう。
座るときは椅子に浅く腰かけ、背もたれには寄りかからないようにしましょう。
ハネムーンをかねて海外で行う結婚式も増えてきました。
新郎新婦、もしくは二人の親族だけで行うここが多く、旅行を楽しみながらアットホームな結婚式ができます。
初めての場所で体調を崩さないよう、行ったことのある国を選ぶのがおすすめです。
一般的に、海外での挙式は、結婚プロデュース会社や旅行会社のプランを申し込みます。
渡航の準備は時間がかかることもあります。7~8カ月前は計画を立て始めましょう。
また、トラブル防止のために、現地に日本語ができるスタッフがいたほうが安心です。必ず確認を取りましょう。
結婚スタイルの多様化に伴い、会場の選択肢も様々に広がってきています。
観光は招待客の希望で楽しんでもらい、その土地の美しさを堪能できるリゾートウエディングも人気です。
豪華客船を貸し切ってロマンチックな演出ができるクルージングでの結婚式も増えています。
中にはテーマパーク、庭園や美術館などで挙式をあげるカップルもいます。
挙式以外の目的で使われている施設で挙式を希望する場合は、早めに相談してみましょう。
色々な制限があったり、個人での依頼が大変だと感じた場合は、結婚式のプロデュース会社に依頼してみるのも一つです。
まず、選んだ会場が二人が考えた雰囲気に合っているか、設備は見合っているかよく見てみましょう。
招待客の人数が収まる規模であるか、交通の便はよいかも確認します。
次に、サービス面をチェックしましょう。スタッフの接客態度は良いか、予定している演出が可能か、確認しましょう。
最後に、予算内で収まるかどうか見積もりを出してもらいましょう。
複数の会場で悩んでいる場合は、いちばん重視したいことを決め、条件ごとに比較してみましょう。
【和服の場合】
未婚女性の正礼装は振袖です。
新婦がお色直しで着ることもあるので、あまり格調の高いものは控えます。
また、華やかな訪問着も良いでしょう。
既婚女性の場合は、紋付きの色留袖や訪問着、紋付きの色無地を着るのが一般的です。
本来であれば黒留袖は正装ですが、既婚者の親族が着用するので避けます。
平服で、と書かれていた場合は一つ紋の色無地や付下げなどがふさわしいでしょう。
【洋装の場合】
昼と夜で装いが変わってきます。夕方5時くらいまでが昼と考えて良いでしょう。
・昼はエレガントなアフタヌーンドレスやフォーマルなワンピース、スーツを着用します。
肌の露出を控え、肩や腕を出さないように注意します。
アクセサリーは光沢を抑えたパールなどにして、光りものは避けます。
・夜は光りものや宝石のアクセサリーで華やかに装いましょう。
イブニングドレスが正礼装ですが、招待客の場合は準礼装のセミイブニングドレスが良いでしょう。
平服で、とあった場合はドレッシーなワンピースややわらかい素材のツーピースが無難です。
いずれの場合も、白い色のものは避けましょう。
結納は、日本の伝統的な婚約の儀式です。
「結婚の約束をしました」という証として、男性側から女性側へ結納品を贈ります。
地域によっては、女性側から金品などを返すところもあります。
結納の形式や結納品の内容は地域によって異なるので、事前に確認したほうが良いでしょう。
結納の形式は仲人を立てる 「正式結納」 と 「略式結納」 の2種類があります。
招待客は略礼装であるブラックスーツが一般的です。
※シルバーグレー又は黒白の縞のネクタイ、カフス、ポケットチーフで装います。
上着がシングルの場合、グレーのベストを組み合わせるとより慶事らしくなります。
昼の正礼装はモーニングですが、招待客の場合は準礼装であるディレクターズスーツか、略礼装のブラックスーツにします。
夜の正礼装はテールコートですが、日本では新郎向けの装いです。
招待客は準礼装であるタキシードがふさわしいでしょう。
平服の指定があった場合はダークスーツ(濃紺やグレー系できちんとした印象のスーツ)を着用します。
ネクタイやポケットチーフでフォーマル感を出すと礼装らしくまとまります。
ウエディングドレスは、レンタルとセルの二種類の方法があります。
レンタルのメリットは、比較的リーズナブルで、式が終わってそのまま返却できるので、保管の必要がありません。
一方で、デザインやサイズがある程度かぎられてしまうなどのデメリットもあります。
セル(買ったもの)にはフルオーダーやセミオーダー、既製品など、いくつかの購入方法があります。
予算とイメージを持って色々なショップを見てみるといいでしょう。
和装の場合、白無垢、色打掛、振袖が結婚式にふさわしい衣装です。
レンタルで借りる方法と、反物を選んで着物に仕立ててもらう方法があります。
普段着なれているものではないので、できれば着物に詳しい人と一緒に選んでアドバイスをもらうのが理想的です。
試着する時は必ず草履を履いて、全身のバランスを確認しておきましょう。
新郎の衣装選びで最も大切なのは、新婦との格を合わせ、バランスをとることです。
新婦がトレーンをひいたドレスなど、クラシカルなものを着用する場合は新郎も正礼装を。
反対に新婦のドレスがカジュアルなものであれば、新郎も準礼装でも良いでしょう。
和装にする場合、五つ紋の羽織袴が正式です。
両親と媒酌人夫妻の衣装は、新郎新婦を引きたてつつ、格を考慮したものを選びます。
【洋装の場合】
女性は昼間ならアフタヌーンドレス、夕方以降はイブニングドレスの着用が基本です。
男性は昼間はモーニング、夕方以降はタキシードが一般的です。
【和装の場合】
女性は黒留袖が一般的です。
五つ紋の色留袖も着用可能ですが、相手の母親も色留袖で揃えられるように相談します。
男性は新郎と同じ五つ紋の羽織袴を着用します。
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結婚費用の中で大部分を占めるのが挙式・披露宴の費用です。
その中でも最も金額がかさんでいるのが料理・飲み物の代金です。
招待客の人数を考え、食事の費用を割り出しておきましょう。
その上に挙式費用、衣装代や引き出物代、装花代などの費用がプラスされていきます。
実際の支払い金額は当初の予定よりオーバーしてしまうことも多いです。
予算を大きく上まらないためにも、細かな見積もりをもらっておいたほうが安心です。
媒酌人(ばいしゃくにん)とは、結婚式・披露宴における仲人のことです。
昔は縁談を取り持った仲人が媒酌人を務めるのが一般的でした。
現在ではお見合い結婚が減り、形式的に挙式に立ち会う仲人が媒酌人を務めるようになりました。
※ただし、披露宴の格式を上げたり、年配の親族に考慮したりと、媒酌人を立てるケースも存在します。
媒酌人を立てる場合は挙式後も季節のあいさつを欠かさず、礼をつくすのが通例です。
良識があり、家庭円満な夫婦が媒酌人の条件とされています。
男性側の上司や親戚、あるいはふたりの共通の知人などに依頼することが多いようです。
結婚式を終えたあと、多くの新郎新婦が新婚旅行に出かけます。
なかでも、海外を旅行先に選ぶ人が多いようです。
仕事のスケジュールや休暇の期間を考慮して希望の行き先をピックアップしてみましょう。
最大限に旅行を楽しむためにも、移動時間や予算のことも含め、おたがいが満足できる計画を立てましょう。
一生に一度の新婚旅行ですから、よく話し合い、行き先での過ごし方を細かくイメージしてみましょう。
招待客は、新郎と新婦の招待客数をほぼ同数に合わせるのが理想的です。
招待客の人数によって会場の規模や予算も変わってきますので、早い段階で招待客の決定が必要になってきます。
おおよその招待人数を決めたら、招待客のリストを作り、ふたりで話し合います。
スピーチなどを友人に頼む場合は、そちらも考慮しながら列席者を決めましょう。
職場の同僚や上司を呼ぶ場合は、人間関係にも考慮します。
親族の招待は、お互いの両親に相談しながら決めると良いでしょう。
招待状は、遅くとも結婚式の2ケ月前までに先方に届くのが理想的です。
媒酌人や主賓、会社の上司には挨拶を兼ねて手渡しでもかまいません。
以前は、両家の父親の連名で出すのが通常でした。
最近では新郎新婦の名前や両家の両親の名前で出す場合もあります。
披露宴・パーティに出席してくれた方に贈るお礼の品を「引き出物」といいます。
品物とお菓子を組み合わせ、2~3品贈るのが一般的です。
会場で手配したり、自分たちで手配したものを持ち込むこともあります。
持ち込みを希望する場合は、会場に持ち込みが可能かどうか、必ず確認しましょう。
引き出物は、もらった側が喜ぶものを選びましょう。実用的なものも人気です。
引き出物の習慣は地域によって違います。事前に両家で相談し、招待客に失礼のない品を準備しましょう。
結婚スタイルの多様化に伴って、披露宴の演出もさまざまに登場しています。
プランナーに依頼するだけでなく、自分たちが考えたオリジナルの演出をするカップルも増えています。
演出の内容は招待客全員が楽しめるように考えましょう。
ふたりのなれそめを映像で紹介したり、ブーケトス、音楽の演奏なども人気です。
披露宴では会場のスタッフ以外にも、サポートスタッフが必要です。
司会者、受付係、撮影係、会計係などがあります。
お金に関係する会計係は、親族に依頼するのが安心です。
司会や撮影の係りはプロに依頼する人が多いようです。
受付は新郎新婦の友人で、招待客に知人が多く、明るい雰囲気の人に頼むと良いでしょう。
係を努めてもらう友人には丁重に依頼し、後日謝礼を渡して感謝の気持ちを伝えましょう。
新居に招待して御礼をするのも良い方法です。
以前は、披露宴の最後に新郎の父親がスピーチをして締めくくりました。
最近では父親のかわりに新郎があいさつをすることもあります。
場合によっては新郎の親族や新婦の父親が謝辞を述べることもあります。
また、カジュアルな雰囲気の披露宴では新郎新婦がふたりであいさつをすることもあります。
謝辞は列席者に感謝の気持ちを伝えるもので、長々と述べる必要はありません。
当日、原稿を用意してもかまいません。完結にまとめましょう。
結婚式当日はさまざまな人にお世話になります。
会場スタッフ、サポートスタッフ、媒酌人などにお礼を渡す準備をしておきましょう。
祝儀袋と新札を用意しておき、前もって表書きや金額を確認しておきましょう。
媒酌人にはお礼のほかに、交通費として「御車代」を渡します。
基本的に新婦がお世話になる人には新婦側の親や親族、新郎がお世話になる人には新郎側の親や親族がお礼を管理して渡します。
夫婦が共通してお世話になる人には、事前に確認をして、スムーズにお礼を渡せるようにしておきましょう。
挙式の2週間前には会場との最終打合せを行っておくのが理想的です。
担当者とタイムスケジュールを確認し、手違いの無いようチェックします。
招待客の席次や、引き出物の数、媒酌人や主賓の名前・肩書きを正しく伝えます。
衣裳や引き出物を会場外から手配している場合は特に注意し、確認をとりましょう。
挙式の前日には媒酌人やお世話になるサポートスタッフ、遠方からの招待客に電話であいさつをしておくと良いでしょう。
結婚招待状が届いたら、できれば2~3日中に返事を出しましょう。先方のことを考え、遅くとも一週間以内に返事を出すのがマナーです。
万が一期日を過ぎてしまった場合はすぐに電話で出欠を伝えましょう。合わせて必ず返信はがきも出します。
期日までに予定予定がわからない場合は、まずは電話をして相談しましょう。
直前まで出席できるかわからないときは欠席にしたほうが無難です。
返信はがきを出すときは、お祝いの言葉と招待についてのお礼の言葉も添えましょう。
やむをえず欠席する場合は、理由とお詫びの言葉を書きます。
お祝い事の返信なので、弔辞や入院などが理由の際は、「やむを得ない事情により」など、ぼやかして書きましょう。
お祝い金は金額に見合った祝儀袋があるので、ふさわしいデザインのものを選びましょう。持参する時は必ずふくさに包みます。正式には挙式の一週間前までに相手の家に持参するのがマナーですが、最近では披露宴当日に受付で渡すことが多くなりました。
金額としては友人や勤務先の人には2~3万円が目安です。
兄弟姉妹や甥・姪の場合は5万円や10万円、それ以外の親族の場合は3万円か5万円が相場です。
お祝い金は必ず新札を用意するようにしましょう。
披露宴の会場にお祝いの品を持参するのはタブーです。お祝いの品は挙式の一週間前までに相手の自宅に届けます。正式には吉日の午前中に相手の自宅に持参するのがマナーですが、最近ではお店から配送することが多くなりました。
品物にはお祝いのカードを添えるか、お祝いの手紙を別送します。
タイミングとしては、披露宴の出欠が決まってから送ると良いでしょう。
親しい仲間うちや職場の同僚とグループで贈ってもかまいません。高価な品物を贈れるメリットがあります。
スピーチを依頼されたら新郎新婦へのお祝いと考え、快く引き受けましょう。時間は約3分を目安にします。原稿は400字詰めの用紙で2~3枚くらいが目安です。主賓でスピーチを依頼されている場合は重みのある言葉で挨拶をし、新郎新婦の人柄の良さを具体的に紹介すると良いでしょう。
友人としてスピーチをする場合は、学生時代などの明るいエピソードを盛り込みます。
なれなれしい口調や身内にしかわからない話題は避けましょう。
視線をゆっくり動かし、会場全体を見渡しながらゆっくりと話すのが上手なスピーチのコツです。
余興の場合も同様に、誰もが楽しめる内容のものを選びます。
新郎新婦や司会者に事前に内容を伝え、確認をしておきましょう。
披露宴当日、遅くとも開演の20分前には会場に到着しましょう。会場内で着付けなどの予約をしている場合は、指定の場所に行って着替えます。着替えた洋服などはクロークに預け、必要最低限の荷物を小さなバッグに入れて持ちます。
受付では自分の名前を告げ、「本日はおめでとうございます」と祝福の言葉を述べ、お祝い金を渡します。
芳名帳に記入し、席次表を受け取ったら、控室へ向かいましょう。
控室では、まず新郎新婦の両親に御挨拶をし、お祝いの言葉を述べます。
初対面の相手も新郎新婦に縁のある人なので、自己紹介をしましょう。
会場で自分の席に着席後、同じテーブルの人に挨拶をします。バッグは椅子の背もたれか、ひざの上に置くのがマナーです。
披露宴の最中は、必ず携帯電話やアラームの鳴るものは電源を切っておきましょう。
司会者が披露宴のお開きを告げたら、退場します。メニューと席札、席次表を持ち帰りましょう。
出口には新郎新婦と御両親が見送りに立つので、招待のお礼を述べてから帰ります。
洋食のフルコースの場合、一斉に同じ料理が運ばれてくるように配慮されています。周囲の状況を見ながら、ペースを合わせて食べましょう。目上の人がナイフ・フォークを取るのを見てから食べ始めます。乾杯の時は「乾杯!」の合図と共に顔のあたりまで持ち上げ、「乾杯!」と声を揃えましょう。
着物の場合は袖口をひじで抑え、胸のあたりまでグラスを上げます。
スピーチの間は食事を中断しましょう。進行上やむを得ない場合は、スピーチの前後に拍手をかかさないようにして、静かに食べましょう。
注意点として、グラスは右側に置いてあるものが自分用になります。
※和食で尾頭付きの鯛が出た場合は持ち帰り用ですので、手をつけないようにしましょう。
披露宴が終わり招待客を見送ったら、媒酌人へお礼のあいさつをし、謝礼と交通費にあたる「御車代」を渡します。
本来は後日媒酌人の自宅へ伺って渡しますが、最近では披露宴当日に行うことも増えています。
できれば別室で丁重にお礼の言葉を述べるのが良いでしょう。
また、主賓にもお礼のあいさつをし、「御車代」を渡します。
会場をサポートしてくれた人にもあいさつをし、お礼を渡していない場合は渡しましょう。
新婚旅行では感謝の気持ちを伝えるお土産を購入します。
両親や親族、媒酌人、友人、職場の人など、買い忘れのないようにリストを作っておくと良いでしょう。
両親や媒酌人にはそれなりに値が張るものを選び、職場の同僚には大人数でつまめるお菓子などを選ぶ人が多いようです。
旅行から帰ったらお互いの両親に電話で報告御、お土産と写真を持って実家に訪問します。
職場の上司や同僚には、出社後すぐにお礼を言いましょう。
主賓をお願いした上司には、別にお土産を用意します。
結婚通知状は二人が結婚したことを知らせるものです。
基本的には、挙式後一カ月以内には郵送します。
結婚式当日の写真入りのはがきを使うカップルも増えています。
季節が近い時は、年賀状や暑中見舞い、転居通知と兼ねてもかまいません。
遠方の親族や知人には、当日のスナップを同封すると良いでしょう。
挙式に出席出来なかった方からお祝いをいただいた場合は、お祝い返しをします。
礼状を添えて挙式後一カ月以内に送るようにします。
結婚をすると、新しい生活が始まることになります。
両親と同居するのか、子供を持つのか、仕事は続けるのか・・・
具体的なイメージを持って、将来設計をしてみましょう。
ふたりの新居を探す場合はそれらのことを考慮しながら、よく話し合ってみましょう。
大切なのは、これからの生活を長い目で見て考えてみることです。
賃貸が良いのか、購入したほうが良いのか、いくつかの物件を見てみましょう。
新生活には、家具や家電など、新しい生活用品も必要になってきます。
リストを作ってまずは確実に必要なものから買いそろえていきましょう。